自作カードゲーム設計メモ(たたき台)
ハンバーガーをモチーフにした、駆け引き重視のデッキ構築ゲーム設計たたき台。
- 仮題: 『TOP BUN』
- 人数: 3〜5人
- 時間: 30〜45分
- ジャンル: デッキ構築 × プッシュ・ユア・ラック
- 核: 「めくる/止める」の非数値リスク判断 × 上バンズ=終了シグナル × 勝利点先取
コンセプト
各プレイヤーは自分のデッキ(カード)を育てながら、毎手番自分のデッキを上からめくってバーガーを積む。高く積むほど価値(VP・購買力)は上がるが、デッキに仕込んだ上バンズをめくると強制的に閉店(クローズ)——タイミングを誤れば「食えないバーガー」でバスト。
数値を競るのではなく、自作の既知デッキの残り構成を読み、めくり続けるか手を止めるかを判断する度胸の駆け引き。規定の勝利点に最初に到達した者が出たら終了し、最多VPが勝つ。
積むほど美味い。だが上バンズは、いつ落ちてくるか分からない。
なぜ駆け引きになるか
- 上バンズ比率の自己設計 — デッキに上バンズを多く仕込めば安全に早く閉じられる(が低い=低VPバーガー)。少なくすれば高く積めるが、バースト確率の管理がシビア。プレイヤーごとにリスク選好が分岐する。
- 既知デッキの確率読み — 山は自分で作ったので中身を知っている。「残り◯枚中、上バンズはあと△枚」を数えて続行/停止を決める。運でなく計算と度胸。
- 共有サプライの取り合い — 強い具材は早い者勝ち。VP先取レースのなかで欲しいカードが枯れる。
- 先取レースの緊張 — 誰かがVPラインに近づくと、安全に刻むか、リスクを取って一気にまくるかの判断を全員が迫られる。
コンポーネント(プロトタイプ対応)
socia-catalog のコンポーネントで試作可能。
| 要素 | 内容 | カタログ対応 |
|---|---|---|
| 具材カード | パティ・チーズ・レタス等。価値と効果を持つ | MenuCard(カテゴリ=具材種) |
| 上バンズカード | 終了シグナル。デッキに自分で仕込む | 専用カード |
| VPカード | 勝利点。サプライで購入 | CoinToken(VP色) |
| 共有サプライ | 全員が購入する場 | 市場ボード |
| バースト判定 | 必須具・禁止重複アイコン | 具材カード上のアイコン |
| プレイヤー駒 | 手番表示 | MeepleToken |
具材カードの構成(例)
| 具材 | 価値 | 効果 / 役割 |
|---|---|---|
| 🥩 パティ | 中 | 必須具。1枚も無いままクローズするとバースト |
| 🧀 チーズ | 低 | 安定。重複OK |
| 🥬 レタス | 低 | 重複OK、軽い |
| 🍅 トマト | 中 | 同種2枚で「崩れ」=バースト |
| 🥓 ベーコン | 高 | 価値大だが重複でバースト |
| 🌶️ ハラペーニョ | 高 | 価値大、次の1枚を必ずめくる(強制続行) |
| 🍞 上バンズ | — | めくると強制クローズ |
数値はプレイテスト前の仮。価値=そのバーガーで得る購買力/VP換算。
セットアップ
- 各自 初期デッキ 10枚: パティ×2、チーズ×3、レタス×3、上バンズ×2。
- 共有サプライに具材・上バンズ・VPカードを種類ごとに山で並べる。
- VPカード山を用意(例: 3VP / 6VP / 10VP、価格はVPに比例)。
- 勝利ライン: 合計 20VP(人数で 15〜25 調整)。
- スタートプレイヤーを決める。
手番の流れ(3フェイズ)
ドミニオン型。手番が来たら以下を順に行う。
1. 調理フェイズ(プッシュ・ユア・ラック)
自分のデッキを上から 1枚ずつめくり、自分のバーガーに積む。1枚めくるごとに「続ける/止める」を選べる。
- 具材 → バーガーに加える。価値が累積。効果は即時。
- 上バンズをめくった → 強制クローズ。調理終了。
- この時 パティが1枚も無い/禁止重複(同種ベーコン2枚等)がある → バースト。バーガーは没収、価値 0。
- 任意の安全クローズ → 手札(または効果)で上バンズを自分で乗せれば、好きな高さで安全に確定できる。仕込んだ上バンズ枚数=安全に閉じられる上限の目安。
二枚刃ルール: 上バンズは「閉じる手段」であり「事故の引き金」でもある。引く順が読めないほど美味い賭けになる。
2. 購入フェイズ(デッキ構築)
クローズしたバーガーの価値を購買力として、共有サプライからカードを購入。
- 具材カード: デッキ強化。
- 上バンズ: 安全性を買う(が薄まる)。
- VPカード: 勝利点。ただしデッキに入ると「死に札」になりバースト管理を圧迫。
購入したカードは捨札へ(次の周回でデッキ入り)。
3. 片付けフェイズ
使用した全カードを捨札へ。デッキを引き切ったら捨札をシャッフルして新しいデッキにする。手番を左隣へ。
勝利・終了
- いずれかのプレイヤーが合計 20VP に到達したら、その**周回の末(全員が同手番数)**でゲーム終了。
- 最多VPが勝利。同点はクローズ成功したバーガー数の多い方。
進行例(簡略)
Aのデッキ残り6枚: パティ1・ベーコン1・チーズ2・上バンズ2。
めくる: チーズ(価値+1)→ ベーコン(+3, 高い!)→ パティ(+2, 必須具確保)。
ここで残り3枚に上バンズ2。続ければ高確率で上バンズ=強制クローズ。
パティは既にあるのでバーストはしない。続行を選択 → 上バンズ。クローズ成功、価値6。
購入: 6でベーコンをもう1枚…は重複バースト誘発。代わりに 6VPカードを購入。
次周回、デッキにVP死に札が増え、バースト管理が少し重くなる。
オープン課題(要プレイテスト)
- 上バンズ初期2枚は適正か。少なすぎるとバースト多発、多すぎると低調理で停滞。
- バースト条件: 「パティ無し」「同種2枚」の2軸で十分な緊張か。複雑すぎないか。
- 価値→購買力→VP の変換レート。インフレ/スノーボール防止。
- 安全クローズ(手札上バンズ)の入手手段。常時可能だと緊張が消える。
- VP死に札のデッキ圧迫が「先取レース」を健全に回すか。
- ハラペーニョ等「強制続行」効果の枚数バランス。
- 攻撃要素(傷んだ具・虫を相手デッキへ)を入れるか。インタラクション強化 vs 軽さ。
- 30〜45分/勝利ライン20VP の妥当性。
次ステップ
- 紙プロトで 3人・初期デッキのみの最小ループ(調理→購入)を回す。
- socia-catalog に
IngredientCard/BurgerStackコンポーネントを試作。 - 上バンズ比率とバースト条件をプレイテストで詰める。