研究計画書2022
昨年度に引き続き, より汎用的なプログラムに対しての効率的な準同型暗号のコード生成についての研究を行いたいと考えている.
準同型暗号(HE; Homomorphic Encryption)とは暗号化したままで値の加算, 乗算に相当する計算が出来る性質を持った暗号のことであり, プライバシーを保護したままデータ分析等の計算を行う技術の総称である秘密計算を実現するための1技術である. 準同型暗号にはいくつかのスキームがあり, 浮動小数点のベクトルを平文とするスキームではベクトルの要素和, 要素積, ベクトルの巡回シフトという限られた演算しか出来ない. そのため, あるプログラムを準同型暗号上で効率的なプログラムとして移植するには労力をかけて手動で変換しなければならないという課題がある. このプログラムを準同型暗号上の効率的なプログラムに自動で変換するものを準同型暗号コンパイラといい, 準同型暗号分野の実用化を進めるための研究として研究されている.
先行研究として, 論理ソルバを用いて構成可能なプログラムを探索することで準同型暗号上のプログラムに変換するコンパイラや, 内積などの集約的な演算に対して効率化出来るコンパイラについての研究がある. 本研究では多重ループや条件分岐を含んだより複雑なプログラムに対しての効率的な変換について研究を行う.
年間計画
58月 実装, 実験11月 ポスター準備, 原稿準備
9
11月 ポスター発表, 原稿提出
1月 国内学会発表(SCIS), 修論執筆
2月 修論提出