『ガロア理論の頂を踏む』
@book{galois_top,
title = {{ガロア理論の頂を踏む}},
author = {{石井俊全}},
year = {2013}
}- OneDriveから書き起こし todo
中国剰余定理
を互いに素な自然数とする。
で , に従う整数 が存在して、
注意点
今 $x$ と同じ数とみなせる $x’$ を考える。
より、
$p$, $q$ が互いに素ならば、
よって、$x$ は存在するが、
$0 \leq x < pq$ の範囲に絞る必要があるので注意。
このような $x$ は 一意 に定まる。
(注意:互いに素でない場合)
このとき、$p$, $q$ の最小公倍数が小さくなるため、$x$ が一意に定まらない。
例:
- $p = q = 2$
- $a = b = 0$
のとき、
を満たす $x$ は $0$, $2$ の2つあり、一意でない。
環の同型写像
この写像は単射であり、全射でもある。
つまり、有効かつ位数が一致する全射 ⇒ 同型写像。
したがって、
中国剰余定理
$m, n \ne 0$ が互いに素な整数なら、
証明
写像 を以下で定める:
well-defined を確認
このとき:
よって、well-defined である。
写像の加法に関する準同型性
全射であるか
$m$ と $n$ は互いに素であるから、
を満たす が存在する。
x, y \in \mathbb{Z}\ に対して、$z \in \mathbb{Z}$ を以下で定義する:
すると、
また別の形で:
よって、
したがって、任意の に対して対応する が構成できるので、 は全射である。
位数の一致による結論
全射であり、かつ位数が等しい ⇒ $\varphi$ は全単射(同型)。
規約剰余類群は巡回群の直積と同型
次の群の同型が成立するか考える:
写像の定義
規約剰余類群とは:
のとき、
これより、次のような整数 が存在する:
これを変形すると:
\begin{eqnarray} a x + 2 b &=& 1 \\ a x + 3 b &=& 1 \\ a x + 5 b &=& 1 \end{eqnarray}(※上記は $2^3$, $3^4$, $5^2$ それぞれを法とした場合のイメージ)
このことから、 は の直積と 群として同型 である。