-
イドラ : イドルムの複数形
-
人間の先入的謬見(偏見、先入観、誤りなど)を帰納法を用いて説いたもの
- つまりバイアス
-
ベーコンは、『ノヴム・オルガヌム』
- 種族のイドラ
-
その根拠を人間性そのものに、人間という種族または類そのものにもっている
- 人間の感覚における錯覚や人間の本性にもとづく偏見のことであり、人類一般に共通してある誤りである。
- 例としては、水平線・地平線上の太陽は大きく見えることや暗い場所では別のものに見誤ることなどがあげられる
- 洞窟のイドラ(Idols of the Cave、個人経験によるイドラ)
-
各人に固有の特殊な本性によることもあり、自分のうけた教育と他人との交わりによることもある
- 狭い洞窟の中から世界を見ているかのような、各個人がもつ誤りのことである。
- それぞれの個人の性癖、習慣、教育や狭い経験などによってものの見方がゆがめられることを指し、
- ex.「井の中の蛙(かわず)」はその典型である
- 市場のイドラ(Idols of the Market、伝聞によるイドラ)
-
言葉が思考に及ぼす影響から生じる偏見のことである。
- 社会生活や他者との交わりから生じ、言葉の不正確ないし不適当な規定や使用によって引き起こされる偏見を指し、
- ex. 噂などはこれに含まれる
- 劇場のイドラ(Idols of the Theatre、権威によるイドラ)
-
哲学のさまざまな学説から、そしてまた証明のまちがった法則から人びとの心にはいってきた
- 思想家たちの思想や学説によって生じた誤り、ないし、権威や伝統を無批判に信じることから生じる偏見のことである。
- ex. 中世において圧倒的な権威であったカトリック教会が唱えてきた天動説的な宇宙観